コードについて理解して、譜読みの効率をアップさせよう!

ピアノ曲を弾くにあたって一つの大きな壁になるのが「譜読み」ではないでしょうか。

知っている曲なら譜読みしやすいのに、知らない曲や、また知っていても印象派〜現代曲のような調性がはっきりしないような曲を譜読みするのはハードルが高い、という声をレッスンでよく耳にします。


特にピアノは他の楽器に比べ音域が広い分、楽譜に書かれている情報量も多いですし、慣れない人にとって譜読みは大変なことかと思います。

また譜読みをしている時間は「今ピアノを弾いている!」という実感も湧きづらく、譜読みがネックでピアノから遠ざかってしまう人も多いように感じます。


そんな譜読みに苦手意識のある方は、一度「コード」について学んでみることをおすすめします。

「コード」は音楽を構成する要素のひとつである、「和音」の名前のことで、

C、Am、G7、Bdim などのように「コードネーム」というもので表します。


普通、クラシックの楽譜にはコードネームは書いてありませんが、ポピュラー、ジャズの楽譜には書いてあるのを目にすることも多いかと思います。

ポピュラー・ジャズ系の音楽を演奏する場合、このコードネームを共通言語として他楽器とアンサンブルしたりすることが多いので、ポピュラー、ジャズ系の人には馴染みのあるものです。

ですが、クラシックだけを長年やってきたという方の中にはこのコードについてはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。


クラシックの楽譜というのは作曲家の指示によって弾くべき音が一語一句きちんと楽譜に書かれていていますが、

楽譜に書かれている一つ一つの音というのは、この「コード」を構成する音の集合体になっていることが多くあり、

コードを理解していれば自ずとなんの音で構成されているのかがわかるようになってくることも多いです。

例えば、以下は技術的にはそれほど難しくはないですが、調号も♭が6つつもあり譜読みをするのが難しいという人も多い有名曲、

ドビュッシーの前奏曲第1集の中の「亜麻色の髪の乙女」ですが、この曲の一部分をコードを意識しながら譜読みしていきましょう。


この曲の冒頭部分の和音をコードで書いてみました。コードネームは赤色で記しています。

最初のの箇所は同時に両手で5つの音を弾いていますが、よく見てみるとド♭、ミ♭、ソ♭という3種類の音しか弾いていません。

(ド♭とソ♭はダブっています。)

ド♭、ミ♭、ソ♭を一緒に弾くと「C♭」(読み方:シーフラットメジャー)というコードになります。

(ちなみにC♭はBと異名同音、鍵盤上では同じ音になります)

弾くたびに5つの音を一つずつ読むと大変ですが、C♭というコードを理解できていれば

その響きのかたまりを弾いているんだという意識になり、弾くべき音がすぐわかるようになってくることかと思います。


の箇所は同時に7つも音が鳴っていますが、よくみるとミ♭、ソ、シ♭の3種類の音しか弾いていません。(ミ♭とシ♭の音はダブっています。)

ミ♭、ソ、シ♭を一緒に弾くと「E♭」(読み方:イーフラットメジャー)というコードになります。


の箇所も同時に5つの音が鳴っていますが、こちらはソ♭、シ♭、レ♭、ファ♭の4種類の音が鳴っています。

4つの音からなるコードには、コードネームの末尾に「セブンス」がつき、ソ♭、シ♭、レ♭、ファ♭を一緒に弾いたものは「G♭7」(読み方:ジーフラットセブンス)というコードになります。

(※ちなみに厳密に言うとこの箇所の和音は一番下にはルート音ではなく第7音になっているので、コードの表記としてはG♭/F♭というようにオンコードで書き表すこともあります)



このようにして、譜読みをする際、音を一つ一つバラバラに読んでいくだけではなく、和音という1つのかたまりとして捉えて読んでいけるようになると、音に対して理解が深まり、譜読みの効率が上がるだけではなく、より音楽的な視点で楽譜を読むことができるようになると考えています。

そのために、まずはコードの種類を知り、自分なりに曲を構成しているコードを分析できるようになっておくと良いと思います。


またメロディはコードというよりはスケール(音階)の音を使って出来ていると考えることが多いかと思いますが、スケールとコードは同じようなものです。

というのは、コードというのは、基本的にはスケールの音を1個飛ばしで縦に並べたものと考えることができるからです。

響きに対してコードは縦に捉えたもの、スケールは横に捉えたもの、と考えてみると良いでしょう。

なのでメロディのように横の動きを読んでいく際にもコードの理解が役に立ちます。


私自身、子供の頃は耳に頼りがちで、音大に入学した頃は他の学生に比べ新曲の譜読みがとても苦手でした。

しかし、ジャズや作曲を始めるようになり、コードについての理解が深まってからというもの譜読みのストレスはなくなり、今では自分流の譜読み方法も確立し、ジャズ・ポピュラーメインに演奏活動していますが、クラシック曲の譜読み能力も音大時代より格段にアップしました。


クラシックピアノの上達を目指したい方こそ、コードの勉強をおすすめします!


私のレッスンではクラシック志向の方でも、ご希望の方にわかりやすくコード理論をお教えしていますので、ぜひいちどレッスンにいらしてください。

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ピアニスト、作曲家の梶双葉です。 演奏や音楽制作をしています。

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